素晴らしき旅・毎日が新発見 !!!

これまでマレーシア、インド、ラオス、カンボジア、中国に仕事で20年近く滞在しました。その間にタイ、ベトナム、インドネシア、モルディブ、シンガポールなども訪問しました。それらの国々で体験したり感動したりした素晴らしいことや珍しいことを皆様にご紹介させていただきます。

マレーシア・ドライブ紀行②第2日目~7日目(メルシン、ティオマン島)

第2日目 1994年3月26日(土) 晴れのち午後8時頃から一時間位小雨 

 本日の宿泊 メルシン Country Hotel, Room Number C2, RM15(\600) 走行距離169km

 今、ティオマン島へ行く船が出るメルシンという町の「Country Hotel」にいる。シャワーとトイレは共同で、一泊RM15(¥600)。共同で使うといっても4階に二部屋あるが隣の部屋は空いているので専用みたいなものだ。部屋は昨日のより清潔で気持ちがいい。

 公衆電話から何回も日本の家に電話をしているのだが、回線が混んでいてなかなかつながらない。もう少ししたらもう一度かけにいくつもりだ。

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ヤシのプランテーションの間を走るマレーシア南部の道路(国道50号線

 今朝は10時頃起きた。夜中に手足が痒くなりよく眠れなかった。町の写真を少し撮ってから「肉骨茶」を食べた。味付けは薄いがスープは美味しかった。11時頃バトパハ発、メルシンへ向かった。今日の行程はマレー半島の南の方を横断するようなコースだ。全て普通の国道だったので、景色を楽しみながら運転できた。といっても時速70~90kmのスピードで快適に走れた。特に半島の中心部あたりでは、一本道の自分の前にも後ろにも車が全くいないということが長い時間あった。

 只今の時刻、11時15分。また、雨が降りだした。今朝は寝坊をしたが、明朝は10時に船が出るので、7時頃には起きたい。
 
 ティオマン島へ行く高速艇「Seagull Express」も岸壁で雨に濡れている。

(撮影日:2003年)
 
第3日目 1994年3月27日(日) 小雨のち晴れ、夜再び雨

 本日の宿泊 ティオマン島Salan Beach Resort, Room No. M1 RM40(¥1,600)、走行距離1km

 絵葉書にあるようなエメラルド色に輝く海は、一体ティオマン島のどこにあるのだろうというのが、この島の第一印象だ。

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メルシンからティオマン島へ向かうフェリーの乗り場
 今朝10時20分頃、満員の乗客を乗せ、メルシンを出た高速艇「Seagull Express号」は約3時間後にティオマン島の最終目的地サランに到着した。途中4か所に止まって観光客をおろしたが、どこの浜も石がごろごろしていて、きれいな砂浜とは程遠い感じがした。確かに、沖の海は緑色をして透き通っているのだが、これではちょっときれいな他の所とあまりかわらない。映画「南太平洋」のロケ地と聞いて過大な期待を抱き過ぎているのだろうか。

 夜になって気がついたのだが、昼間に比べて波の音が高くなったようだ。そうだ、着いた時は丁度引き潮だったんだ。それで砂浜の底が見え過ぎていて、絵葉書には写っていなかったものまで見えてしまったに違いない。今、夕食を食べて、浜を歩いて帰ってきたところだが、昼とは比べものにならないほど近くまで波が来ている。波の音もより一層大きく響いている。明日の朝の景色に望みがありそうな気がしてきた。

 雨の中、コオロギの鳴き声が聞こえる。昨晩も身体中が痒くてよく眠れなかった。でも、今晩はなんとか寝られそうな気がする。

 小雨の中、メルシンの夜が明けた。ティオマン島のどこに泊ろうか決めかねていたが、昨夜絵葉書を見ていて、サランに決めた。午後には晴れるだろうと予想していたが、案外早く、出港して1時間位すると頭上に太陽が輝き出した。メルシンを出て暫くすると幾つかの島が見えたが、どれがラワ島、シブ島、ブサル島だか全くわからない。大分沖に出るまでけっこう上下に揺れた。

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サランの船着き場
 カジャン山(1,037m)を中心とするティオマン島の山々は鋭く切り立っており、それを取り巻く密林と合わせ、「恐竜の島」を連想させた。何度もカメラを向けたが、山々にかかっている白い雲のせいかピントが合わず、シャッターがおりなかった。こういう時はオートフォーカスのカメラは実に不便なものだ。

 今晩の部屋は直接海が見えない。窓を開けると、隣のシャレーの板壁。明日、もう少し見晴らしのいい部屋を探すつもりだ。
 
第4日目 1994年3月28日(月) 晴れ

 本日の宿泊 ティオマン島 Salan Inn Holiday, Room Number 4, RM25(¥1,000)

 午後6時50分の太陽が眩しい。「夕陽」と呼ぶには輝き過ぎている。それに日の入りまでには、まだ大分時間がかかりそうだ。

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ティオマン島の砂浜

 昨晩想像した通り、海は太陽に照り輝いていた。絵葉書ほどではないにしても、まあ満足させてくれた。実際、海に入ってみても、水は透明で、底も一面砂で足の裏を痛めることもなかった。絵葉書はよほど光線の状態がいい時に撮影したのに違いないから、この位で満足しないと罰が当たるかもしれない。

 今朝は6時半頃目が覚めて、外に出てみたら、まだ真っ暗で浜辺の上に満月の月が光っていた。南方の土地の夜明けは本当に遅いと改めて思う。

 まず部屋探しをした。第一希望の所は今日から客が入るとかでだめだった。今の部屋は入り口の前が通りになっているので、歩いている人の話し声が少しうるさいし、窓から中を覗こうと思えば覗けるのでプライバシーがないが、すぐ前が海なのでここにした。せっかくだから、少しでも海に近いほうがいい。
 
第5日目 1994年3月29日(火) 晴れ

 本日の宿泊 ティオマン島Salan Inn Holiday, Room Number 4, RM25(¥1,000)

 昨晩はあまりにも涼し過ぎて、夜中に何回も目が覚めてしまった。赤道に近い南の島に来て、涼し過ぎて困るとは思ってもいなかった。

 9時頃起きた。昨夜は1時過ぎまで「革命商人」を読んでいたので、早く起きられなかった。珊瑚礁がきれいだと言われている「トゥライ島」へ行った。船で50分位だ。シュノーケリングをした人達は「色とりどりの魚がきれいだ。」と言っていたが、シュノーケリングができない者にとってはあまり面白い所ではない。おまけに、波が高かった為に、船の前のほうに座っていてしぶきをかぶり、びしょびしょになってしまった。

 昨日、身体を陽で焼いてしまったので、何かが皮膚に触るととても痛いし、何もしなくてもヒリヒリする。

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サランのゲストハウスの猫
 
第6日目 1994年3月30日(水) 晴れ

 本日の宿泊 ティオマン島 Salan Inn Holiday, Room Number 4, RM25(¥1,000)

 朝10時過ぎのSea Busで、ティオマン島アイランドリゾート(TIR)へ行ってきた。日曜日にティオマン島へ来た時、船の上からはきれいな浜辺に見えなかったが、TIRの前の砂浜はゴミもなく、その上、海もエメラルドグリーンに輝いていた。サランの浜辺よりもきれいだ。しかし、いかにも作られたリゾート地という感じがする。

 星の数が多いのに今晩初めて気がついた。クアラルンプールでも横浜よりたくさん見ることができたが、ここはその比ではない。そして、とうとうクアラルンプールでは見つけることができなかった「北斗七星」を発見した。しかし、日本に比べると地上に近いような気がする。そのせいかどうかわからないが、「北極星」は見つけることができなかった。
 
第7日目 1994年3月31日(木) 晴れ

 本日の宿泊 ティオマン島 Salan Inn Holiday, Room Number 4, RM25(¥1,000)

 明朝7時の「Seagull Express号」でティオマン島をたつことにした。

 今日はどこへも出かけずに浜で本を読んだり、昼寝をしたりした。ここへ来てから5日目だが、だんだん時間がたつのが早くなってきた。なんとなく惰性のような感じになっているようだ。

 そろそろ移動したほうがいいかもしれない。

 今晩早く寝れば、明朝6時には起きられるだろう。これが唯一の心配だ。