旅の記憶(中国)⑪職業2
- 焼きイカ(中国・大連)
- 葉っぱ細工(大連・中国)
- 合鍵屋(中国・大連)
- 蟹(かに)売り(中国・大連)
- 大連の街に多いもの・美容院(中国・大連)
- 日本にはない店名・風呂屋(中国・大連)
- いつまで大丈夫?・美容院(中国・大連)
焼きイカ(中国・大連)
大連では路上のいたるところにこのような露店が出ている。炭火で牛肉、鶏肉、羊肉、内臓、海鮮類などを焼いている。どれもみな美味しそうな匂いで食欲をそそられるが、一番食べてみたいのはこの焼きイカである。
前を通ると本当にいい匂いがする。一串1元から3元(約16円~48円)とのことだ。でも、まだ食べたことがない。何故かというと、中国人の友人に「おなかをこわすからやめたほうがいい」と言われているからだ。十分火が通っているから大丈夫だろうと言ったら、それが問題なのではなくて、古い材料を使っていることもあるからというのがその理由だった。
それにしても、いい匂いだ。あとになって3年間の大連滞在中に一度も食べなかったというのも、なんとも残念な気がする。あと1年半の滞在中に思い切って、食べようと思っている。
だが、先日、ハルビンから来た中国人の団体が貝を食べて、集団食中毒になり大勢入院した。多分、十分加熱していなかったからだろうと言われている。こんなことを聞くとやはり躊躇してしまう。この分では、暫らくの間、私の迷いは続きそうだ。
To eat or not to eat. That is a question.
(撮影日:2007年9月16日)
葉っぱ細工(大連・中国)
屈んで何かを見ている人たちがいるので、近寄ってみたら「葉っぱ細工」だった。細長くてちょっと硬い葉が材料だった。はさみと紐とホッチキスを器用に使って、見る間に虫が出来上がっていった。
作品は蛇、竜、わに、バッタ、秋の虫などである。この三人組は虫を買っていった。一ついくらか値段を聞くのを忘れた。
作っているのは多分農村から来た人だと思う。秋の収穫時期が終ったから大連に来ているのか、それとも就職したくても就職できないから、路上で「葉っぱ細工」を作って売っているのか、ふとそんなことを考えてしまった。
(撮影日:2007年9月16日)
合鍵屋(中国・大連)
「電脳」と書いてあるが、どこにもコンピューターなどない。電気で動く切削用の機械があるだけだ。今の時代どこでも「コンピューター制御」とつけないと客が寄り付かないのだろう。
(撮影日:2007年9月30日)
前に住んでいたインドのデリーでも同じだった。やはり COMPUTERISED KEY DUPRICATOR と書いてあった。3枚目の写真はインドで撮ったものである。
蟹(かに)売り(中国・大連)
三八広場近くの职工街で蟹を売っていた。どれも生きていて、いきがよかった。
蟹の調理方法を知らないので、買わなかった。したがって、値段は分からない。 (撮影日:2007年9月30日)
大連の街に多いもの・美容院(中国・大連)
大連で多く目にするもののナンバーワンが美容院だ。過当競争で店がつぶれてしまうのではないかと心配になるぐらいある。
調髪用の椅子が3~4脚の小さい店が多い。店の前を通りかかった時に中をのぞくことがあるが、店員が暇そうにしていることが多い。
半田浩二の歌に“大連の街から”というのがある。その中の2番の歌詞の一節に「有軌電車に乗って 街をひとまわり 若者たちはみな とてもおしゃれさ」というのがあるが、彼らはいったいどのぐらいの頻度で美容院を利用しているのだろうか。
この写真は沙河口駅近くの中長街で撮った。ここも2軒ならんでいる。この道の並びにも1~2軒あるし、道路の向かい側にもある。他人事ながら心配になる。
(撮影日:2007年11月20日)
日本にはない店名・風呂屋(中国・大連)
大連には風呂屋がたくさんある。大抵、シャワー、浴槽、サウナの設備が整っている。五つ星ホテルの中にあるものから街の普通の風呂屋まで内容と値段はピンからキリまである。
今日、この写真を紹介するわけは、日本では絶対にない店名を見つけたからである。「金玉韓式洗浴休閑苑」 写真の右手奥にこの店はある。
(撮影日:2007年10月4日)
いつまで大丈夫?・美容院(中国・大連)
「大連の街に多いもの」で美容院を紹介した。
この店はあの2軒の店の向かい側に、数ヶ月前にオープンした。
新しいだけあって、店のデザインにも流行が取り入れられているようだ。
この場所は職場の近くなので、朝昼晩とよく通る。しかし、この店に客が入っているのを見たことはあまりない。
夏の間、中国の流行歌をうるさいほどの音量でかけている店があったが、その店もつい最近つぶれてしまった。この店はいつまで持つだろうか。
(撮影日:2007年11月22日)