素晴らしき旅・毎日が新発見 !!!

これまでマレーシア、インド、ラオス、カンボジア、中国に仕事で20年近く滞在しました。その間にタイ、ベトナム、インドネシア、モルディブ、シンガポールなども訪問しました。それらの国々で体験したり感動したりした素晴らしいことや珍しいことを皆様にご紹介させていただきます。

インドの映画館 (記:2000年9月25日)

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家から歩いて10分ほどの所にある映画館

インドは「映画の国」である。年間の製作本数が600本とも700本とも言われている。映画製作のメッカ、ボンベイ(現在の名称はムンバイ)はアメリカの「ハリウッド(Hollywood)」に対抗して「ボリウッド(Bollywood)」と呼ばれている。

 ヒンディ映画の上映開始時間は大抵12:30, 15:30, 18:30, 21:30の4回となっている。どれも3時間近い大作なので、途中で必ず休憩がある。日本で見た映画の中で、途中に休憩が入ったのは「風と共に去りぬ」だけである。

 映画が始まる前に避難経路や注意事項がスクリーンに示されるが、日本では絶対に見られない1項目がインドにはある。曰く「もし、停電になっても予備電源により1分で復旧するので、騒がないください。」自分もこれまでに映画館で3回くらい停電を経験している。6回のうちの3回だから、停電の確率はかなり高いと言える。停電になると観客は即座に、口笛やら奇声で抗議をする。復旧するまで1分以上かかったような気がする。

 先日、1回目の上映開始時間の10分前に映画館へ行ったら、既に始まっていた。インドの映画事情に詳しい人によると、突然の停電を考慮に入れて、いつでも1回目の上映は早めに始まるとのこと。以後、1回目に見るときには、必ず、少し早く行くようにしている。

 入場料金は日本と比べるとかなり安い。映画館のある場所と映画館の設備によって、大きな違いがある。全席指定になっている。普通二階が「バルコニー」といって日本の指定席に当たる。一階の後側がRs.60~100, 前の部分がRs.40~60, 一番前の部分はRs.10,「バルコニー」でRs.80~130 となっている。(1Rs=約2.6円)

 試しに真中より前の部分に座ってスクリーンを見たことがあるが、焦点が合っていなかった。一番前の席などは近すぎる上にピントが合っていないので、大変疲れそうだ。インドの観客はよくこれで我慢をしているなと思った。

 しかし、インドでは映画を楽しめる人は恵まれていると言えるのかもしれない。物乞いをしなければならない人々が無数にいるのだから、、、、、